2023-01-01から1年間の記事一覧

争うことのないミツバチ 1

ミツバチの社会は、争いのない社会です。彼らの飼育箱は春から夏にかけて、個体数が5000匹を超えることも珍しくありませんが、その飼育箱の群が隣接する他の飼育箱の群と縄張り争いをしたり、女王が先頭に立って他群に攻撃を仕掛けたりするなどということは…

ミツバチの生活 5-ミツバチの越冬生活

11月も終わりに近づき、養蜂場のスズメバチ対策のためのネットが解除されました。9月から11月はじめ頃までミツバチ群を襲ってきた彼らの姿は、もう養蜂場にはありません。 ミツバチの女王が2-3年生きて、その群、すなわち社会を保つのに比べ、女王の命が…

ミツバチの生活 4-雄バチについて

私たち人間の社会から見ると、ミツバチ社会の雄は不思議でなりません。今まで複数回雄バチについて触れ、かつ働きバチはすべて雌バチであることを述べました。写真でもわかりますが、雄バチは雌バチよりも大きく、女王蜂よりも体長が数ミリ短いだけですが、…

ミツバチの生活 3-はちみつ作りの主役 雌バチ

ミツバチの共同生活とその社会の維持はすべて雌のミツバチで構成されています。彼女らは、孵化してすぐに、幼虫の世話をはじめ、集められたはちみつの水分を除いて濃縮させる作業や、自分の体内から蜜蝋を分泌して六角形の巣づくりをします。これらの内勤作…

ミツバチの生活 2-女王蜂の役割

女王蜂に与えられた役割は、産卵して自らの群を維持することにあります。女王蜂以外のミツバチ(=働きバチ=雌バチ)に産卵能力はありません。 ミツバチの社会(一群=巣箱一つ)は1匹の女王蜂と雌の働きバチ数千匹(春、夏の繁殖期には1万以上になること…

ミツバチの生活 1-女王蜂

ミツバチの社会は女王蜂一匹、雌の働きバチがおおよそ8-9割、そして残りは雄バチによって構成されます。社会とは巣のことですが、幸いなことにミツバチは、人間が考案した巣箱に完璧なユニットしての社会を構成します。 中央の大きなハチが女王蜂 女王蜂…

はちみつによる抗酸化効果

純粋なはちみつ、特に色の濃いものにはポリフェノール、フラボノイドといった抗酸化物質が多く含まれていると言われています。この抗酸化物質は体内で発生する活性酸素を中和する働きがあるといわれています。 ポリフェノールが多く含まれるといわれる濃厚色…

はちみつの種類について

はちみつをイベントなどで販売すると愛好家の皆さんから頻繁に下記の質問を受けます。 「はちみつはアカシアやカラスザンショウなど色々な種類がありますが、蜂にこの花に行けなんて命令できないのに何故採り分けできるんですか?」 「普通にはちみつ採集を…

はちみつとの出会い

10年ほど前に私の次男が養蜂家としてはちみつ作りを始めました。それがきっかけで毎日、スプーン一杯のはちみつをコーヒーに入れて飲むようになりました。更に、朝食時のヨーグルトに砂糖の代わりに大さじ一杯のはちみつをつかうようにしました。 はちみつ習…